ダニーロ強、新作彫刻作品
「融和」
「鹿を描きたい」という直感を感じて描き始めた作品。
描く前から浮かんでいたイメージが
「幾何学に似た、光のグリッド状の線で繋がっている世界と
有機的な曲線を融合した世界観」
実際に作品が仕上がると共に
「多次元的な存在とAIの融合」を感じ始めました。
しかし、それは恐怖的なものではなく、平和的な感覚だったので、
タイトル「融和」がついたのです。
未来と過去
曲線と直線
有機的なものと無機質なもの
生物と多次元的存在
あらゆる要素が「融和」を図っているイメージです。
写真では伝わりにくいと想いますが、
この作品の「瞳」の掘り方に拘りました。
黒と銀
この二色だけで作品の深みを出すのは至難の技です。
深みを表現しないと、どうしてもペタっとした印象になってしまうのです。
「瞳」を表現する際に、この「深み」がとても重要になってきます。
「瞳」が持つ深みを表すのに、私は「影」を用いております。
ドラムの凹凸を利用して、その陰影で奥行きと立体感を出してます✨
もう一つ、今回こだわったのは
丸と三角を組み合わせて目に見えないエネルギー感を表現することでした。
中心から放射線状に広がっていく光のような線と
火の粉、星屑をイメージした点々。
この二つのモチーフを用いたことで、今回の作品にかなりの拡がりが生まれました。
これまでになかった世界観が表現できたことで、僕の中で新しい扉が開かれましたね。
そんな大事なきっかけとなってくれた作品です。
「融和」の音色がコチラ
追伸…
こういう彫刻作品を創る際に
「下書きはするのですか?」とよく尋ねられます。
結論から言いますと…
下書きはしっかりします。
とは言っても、彫刻作業も音楽のセッションライブみたいなもので
掘りながら次々と直感が生まれるので、絵柄はどんどん成長していきます。
要するに…「下書き」という土台、礎をしっかり構えて、
その上で「直感」とい「インスピレーション」という遊びを足していきます。
ちなみに、今作品の下書きがコチラ
これが一番最初の殴り描きです。
ここからトレスしながら新たに線を調え、その後にバランスを整え…
といった具合に下書きを進めてます♪
下書きと仕上がりの印象がだいぶ違うのが分かると想います😌
きちんと土台を用意しつつ、その上でいかに遊ぶかは
人生においても大切な要素なんでしょうね🌟
追々、特別彫刻作品「令和」も紹介いたします♪
感謝を込めて
Danilo Tsuyoshi
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